先日の記事で、Linux 版は XFree86 が必須のようだ、と書いたが、それは正しくなかった。
XFree86 を必要とするのは、BOINC Manager で、クライアントは GUI なしで動作することがわかった。
(1) BOINC のダウンロード
まず、BOINC をダウンロードする。
http://boinc.berkeley.edu/download_all.php
↑ここから、Linux/x86 版をダウンロードできる。
今回は、5.8.17 を用いた。
(2) BOINC のインストール
インストール先のディレクトリ (ここでは、/usr/local とする) に移動し、ダウンロードした shell スクリプト形式のインストーラを実行すると、そのディレクトリの下に BOINC というディレクトリが作られ、ファイル一式が展開される。
以下、すべて /usr/local/BOINC ディレクトリ内で実行する。
# cd /usr/local/BOINC
(3) SETI@home のプロジェクト登録
まずは、SETI@home のアカウントキーを取得する必要がある。
SETI@home にアカウントを持っている場合には、次のコマンドでアカウントキーを取得できる。
# ./boinc_cmd --lookup_account http://setiathome.berkeley.edu/ メールアドレス パスワード
まだ、アカウントを作っていない場合には、次のコマンドを実行する。
# ./boinc_cmd --create_account http://setiathome.berkeley.edu/ メールアドレス パスワード アカウント名
アカウントキーを取得できたら、SETI@home を BOINC のプロジェクトとして登録する。
# ./boinc_cmd --project_attach http://setiathome.berkeley.edu/ アカウントキー
(4) BOINC クライアントの実行
BOINC クライアントは、
# ./boinc > /dev/null 2>&1 &
などとすれば実行できる。
プロジェクトの実行状況は、
# ./boinc_cmd --get_state
とすれば表示される。
別ホストの BOINC マネージャから、クライアントの様子を表示できるはずだと思うのだが、うまくいっていない。
→ この問題解決しました。「BOINC マネージャで別ホストの BOINC クライアントを表示する」参照。