東京ビッグサイトのエスカレータ事故は、過負荷によるものらしい。
設計者はさぞかしほっとしたことだろう。
これでこの件は、東京ビッグサイト側の運営責任ということになるはず。
製造側は、「想定の」範囲内で正常に動作するものを提供しているが、それを超えるものに対してどのような操作をするか、基本的には責任を問われないのだ。
それを超えた使い方をするのは、利用者側が悪い。
だから、この件で製造側が責任を負わされるはずはないはずだ。
製造現場の論理は、このとおりだ。
やれやれ、肩の荷が下りた。
ほっとした。
とは思うが、何かしら大きな物が引っかかる。
でも、現場の技術者たちは、それを振り切って次の仕事に取りかかるしかない。
何せ、彼らは次から次と新しい製品を設計し、製造ライン載せ、会社の利益に寄与するような仕事をし続けていかなければならないからだ。
疑問など感じている余裕はない。
僕は最近、そういう論理に疑問を感じる。
たしかに、そのように教え込まれてきたし、実際にそれに忠実にやってきた。
でも、ナニカが違う。
いや、今回の事故が上に述べたような道をたどるかどうか、それは知らない。
けれど、現場の論理はそうなのだ。
要求仕様があり、それに応える製品をいかに効率よく作り出すか。
それこそが求められている。
こういったことは、クライアントサイドの感情とは無関係に押し進められていくのだ。
何が間違っているのか。
よくわからないが、とてもやりきれない気持ちになるのは確かだ。

